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  一般財団法人日本科学振興財団 設立趣旨  
 
  ≪基幹産業になりうる知財の創出≫国際的見地から現下日本の実情を眺め、顧みてその民族的使命を思うとき、いかに しても、わが国科学技術の振興をはからなくてはならぬと痛感するものであります。 科学技術の振興こそは、実に、わが国今後の発展を可能ならしめる最大の要因であるとともに、アジアの再建興隆に寄与する道であり、アジア民族に対して尽すべき、 われわれの義務でもありましょう。しかして、これは、また、世界人類の文化の発展に参画し、わが民族生存の意義を示す由縁であります。われわれは、この確信のもとに、一般財団法人日本科学振興財団の設立を発起し、広く全国にわたつて国民運動を展開し、科学技術に対する理解を深め、相たずさえて大いにその振興をはかりたいのであります。すなわち、お互いが他に律せられるのでなく、また、賛成はするが実行はだれかがするだろうと、いわゆる、傍観するのでもなく、 自ら進んで科学技術の振興に協力し、これを推進せんとする国民の意慾を期待し、それに相応する組織と運営をまつとうする考えであります。
かくして、全国同咸の人々は維持会に参加し、また、寄付行為により協力せられる方々の浄財は、緊急に振興の要ある科学技術の研究にこれを重点的に援助し、又は一般社会の科学思想の普及向上、ならびに小・中学校の科学基礎教育の内容充実に用い、なお、一部有志より寄託せられる特別寄付金は、研究と生産との連携促進などに役立てたいのであります。
ちなみに、われわれは決して自然科学を偏重して、精神科学を軽視するのではありません。否、むしろ、真摯なる自然科学の探求は、深泉なる哲学、健全なる宗教に通ずるものであるとの信念に立つものであります。


何卒、各方面の御諒解と御支援を希うものであります。
 
  一般財団法人 日本科学振興財団  
 
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